はじめに
新型コロナウイルスが流行している最中に海外通販経由で購入したS-WORKSのVENGE。完成車ではなく、フレームセットだけの販売だったので、フレームセットを購入し、残りのパーツは国内外でパーツを集めて、組み立てることにしました。ディスクブレーキのシステムを理解していなかったので、今回はショップに購入したパーツを持ち込み、組み立てて頂きました。
なんで、VENGEを買ったの?
管理人の住まいは、神奈川県の海沿いで平坦な道が多いです。この環境で一番早く走ることができるロードバイクを考えると以下の通りになります。
- 平地を速く走りたい ⇒ エアロ
- 通勤で使いたい ⇒ 雨が降っても制動力が確保できるディスクブレーキ
軽量なロードバイクよりも制動力の高くて、空気抵抗の少ないロードバイクを探していたら、セールしていたVENGEにたまたま行き着きました。半額までは行かないけど、それに近い割引率でフレームセットを購入できました。
本厚木にスペシャライズド・ジャパンの本社があるので、結構VENGEを見かけます。最初はロードバイクが被るのが嫌なのですが、抜群のエアロ性能のロードバイクに乗ってみたいという好奇心が勝ちました。
この時、セールされていたフレームのカラーがプロチームのカラーリング(Bora HansgroheとDeceuninck-QuickStep)のフレーム。どちらかというと、ボーラ・ハンスグローエ(Bora hansgrohe)のカラーリングの方が好きだったので、こちらを選択。フォーク部分のカラーリングが好みでした。
フレームを購入後は、コツコツとパーツを買い込みました。これが結構面倒でした。日本で買うか、海外通販で買うかとか、どのグレードのパーツにするか、どこが安いかなど。で、分かったことですが、シマノのパーツは日本で買うのが一番安かったです。
Vengeの構成
紹介をするVengeの大まかなパーツ構成は以下の通りです。
- カラー: Bora Hansgrohe レプリカ
- サイズ: 58
- コンポーネント: Ultegra R8070シリーズ 油圧ブレーキ+DI2
- ホイール: Token Konax Pro チューブを入れて運用
- タイヤ: Continental Grand prix 5000 (GP5000)
- パワーメーター: 4iiii Precision Pro Dual-Sided Power Meter
Vengeの個人的な感想
購入後、2000km程度は乗ってVengeの特徴が個人的にまとまってきたので、箇条書きにまとめてみたいと思います。
PROS (良い点)
- 巡航速度は、早くなった。空気抵抗は少なく感じる。
- 乗り心地(振動吸収性)は、悪くない。
- ケーブルが完全内装
- 格好いい
Cons (悪い点)
- 完成車の重量は、重い。あんまり軽くない…。
- 高価 (諭吉さんが100人以上)
- 頻繁にVengeを見かける。 Specialized Venge Proじゃないです。(100㎞くらいのロングライドをすると、1台は見かける)
- ケーブルが完全内装のため、整備性が悪い。
- ダウンヒルが怖い。特に50km/h以上だと、安定性に不安を感じる
- もう生産していない…。型落ち…。
その他
- ディスクブレーキで重いけど、ヒルクライムはいけなくは無い
- 加速は普通
Vengeに乗っている人が遅いのは、恥ずかしいかもなぁと思って、平地では頑張って他の人には負けないようにしています。ちょっとした見栄です。
Vengeの個人的な詳細な感想
ここからは、上に書いたVengeのProsとConsの詳細を説明していきたいと思います。
あんまり軽くない…。
ディスクブレーキが付いているので、重い。といっても、8㎏以下です。リムブレーキのロードバイクだと、ミドルグレードくらいの重量になりますね。Vengeは、ハイエンドだけど…。
理由は、ローターとSTIレバーで重量が増えてしまいます。増加分としては、250g程度。
巡航速度は、早くなった。空気抵抗は少なく感じる。
52mmのディープホイールとVENGEと組み合わせたら、平地巡航は速いです。Vengeを初めて乗って、平地メイン海沿いの国道134号線を走った時に、StravaでPR(プライベートレコード)を更新しまくりました。ちなみに、この道は管理人の平地部門での練習コースの一つです。
このライドでいくつPRを更新したかを数えてみたら、何と!!!30個もありました。100km程度走ってこれだけPRを出したのは、スゴイです。以前、これだけPRを更新したことはありません。それくらいVengeの走行性能の高いことがわかりました。
管理人は、ヒルクライムをして、最大心拍が160bpmも行かないことがあるのですが、ロングライドの残りの10㎞区間で高速巡行可能な国道を走ったら、心拍が170bpmまで上げてくれる。ヒルクライムだと、相当な覚悟がないと、心拍が上がりませんが、Vengeで高速巡行可能な国道を走ると、割と楽に心拍があがります。
乗り心地(振動吸収性)は、悪くない。
Vengeを試乗しないで買ったので、まったく乗り心地については、把握していませんでした。よくあるハイエンドモデルにありがちなガチガチな乗り心地かなぁと思っていました。実際、組み立てて乗ってみたところ、全然良いです。これは、カーボンハンドル、カーボンホイール、タイヤなどの影響はあるかと思いますが、管理人の持っているGiant TCR Advance SLよりも振動吸収性は高いです。
Giant TCR Advance SLで、凸凹を通ると、角があり、スピードを落として、振動を減らします。一方、S-Works Vengeだと、凸凹を通ると、振動の角が取れて、スピードを落とす量が減ります。体感的には、Vengeの方が乗っていて感じる振動は、半分くらい。身体への負担も減ってきます。
ディスクブレーキの制動力は高い。
Vengeだけの話ではありませんが、ディスクブレーキの制動力は高いです。少ない力で強力な制動力を得ることが出来ます。以前、ブログで記事にしています。
格好いい
エアロフレームなので、フレームの形状がオールラウンドモデルと比べて特徴です。例えば、フロントフォークの形状が平たいんです。オールラウンドモデルは、形状でしたけど。
そういえば、シートステーの形状も平たいです。
ダウンヒルが怖い。特に50km/h以上だと、安定性に不安を感じる
完全にVENGEに依存するものかわかりませんが、ダウンヒルをして、50km/hを超えた時に横風を受けた時に受ける風の影響が大きくフラツイてしまいます。なので、ダウンヒルは45km/以上は出さないようにしています。
Giant TCR ADVANCED SLのホイールのリムハイトは、25mm程度なので、ダウンヒルをしていても横風の影響は受けません。
Vengeに乗って、初めて感じたことです。
ディスクブレーキで重いけど、ヒルクライムはいけなくは無い…
ディスクブレーキでエアロフレームなので、あまり重量については、考慮された設計にはなっていないです。なので、現状の重量は、8kg弱です。ヒルクライムでも8kg弱だと、まぁまぁ重いなぁという感じで登ることは出来ます。ヤビツ峠くらいなら、Vengeでも良いと思いますが、足柄峠となると、Vengeだとキツイかなぁと感じます。なので、ヒルクライムのレースとかになると、Vengeは向かないと思います。
ロングライドをする時に、獲得標高が多いと、Vengeではなくて、Giant TCR ADVANCED SLを使うと思います。
頻繁にVengeを見かける
スペシャライズド・ジャパンの本社が本厚木にあるせいか、頻繁にVengeを見かけます。SpecializedのVenge Proじゃなくて、S-WorksのVengeです。週末に100kmくらいのロングライドをすると、1台は、S-WorksのVengeを見かけます。なので、希少性は少ないですねぇ…。
毎回見かける度にみんなお金を持っているなぁと思っています。
色々とGiant TCR ADVANCED SLについて、書いてきましたが、レビューは以下の記事でしています。
ざーっと、Vengeの特徴について、まとめてみました。いかがでしたでしょうか?
まとめ
自分は、結構コスパの良いパーツ構成で出費を節約して、SpecializedのVenge proよりも低い価格に抑えることが出来ました。会社で通勤で乗っていたら、すごい驚かれました。まさか、Vengeを買うとは!って感じです。ただもう型落ちで生産していませんが…。
3000km走った結果、感じたのは、Vengeはめちゃくちゃ良い(≧∇≦)b。ロングライドに行っても激坂にはあまり行かないし、平地巡航性能や振動吸収性が良いので、通勤でもVengeを乗っています。
今までは、Giant TCR ADVANCED SLに乗っていましたが、こっちはもうヒルクライム専用になりそうな感じです。TCR ADVANCED SLの重量は、6kg台なので、ヒルクライムには向いているのですが、平地の高速巡航はキツく、アドレナリンの出力量が少ないです。
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