はじめに
ディスクブレーキを搭載したS-WorksのVengeを購入しました。管理人にとって、初めてのディスクブレーキを搭載しただったので、リムブレーキとの違いをブログ記事にしてみました。
管理人は、年間10,000kmくらいをロードバイクに乗っています。リムブレーキのロードバイクは、10年くらい乗っていて、2020年にディスクブレーキのロードバイクを購入しました。ディスクブレーキのロードバイクにも2,000kmくらい乗ったので、比較してみました。
新型コロナウイルスで、ロードバイク、クロスバイクの購入を考えている方で、ディスクブレーキとリムブレーキをどちらにしたら良いか参考になれば良いなぁと思い記事にしてみました。それぞれのブレーキのメリットとデメリットを紹介してみました。
リムブレーキとディスクブレーキの特徴
リムブレーキとディスクブレーキの特徴をまとめてみました。それぞれのPROS/CONS(良い点/悪い点)を箇条書きにまとめてみました。
リムブレーキ

ホイールのリム部分を挟むことでブレーキを掛けています。まずは、使い慣れたリムブレーキの特徴を書いていきます。
Pros(メリット)
- 技術が熟成されている
- ディスクブレーキよりも、コンポーネントが安価。
- ディスクブレーキよりも、軽い。
- ブレーキパッドの入手が容易。
Cons(デメリット)
- カーボンホイールだったら、ブレーキが効きにくい。(雨だったら、もう絶望的…。)
- ディスクが主流になったら、リムのパーツが減る可能性がある。例えば、ホイールとかブレーキとか。
その他
後々、リムブレーキからディスクブレーキに移行する場合、ドライブトレイン(ディレーラー,スプロケット,クランク)くらいしか使えない。STIレバー,ブレーキは交換必須。ちなみにリムブレーキのロードバイクにリムブレーキを付けることは出来ません。逆も同じです。
ディスクブレーキ

では、最近流行りつつあるディスクブレーキの特徴を書いていきます。この点を知りたい方がおおいのではないでしょうか。
ディスクブレーキはホイールのハブ付近に付けられたロータを挟んでブレーキを止めます。
Pros(メリット)
- ホイールのリムを傷めない。カーボンホイールでもグイグイブレーキをかけれる。
- 雨でも制動力が確保できる。(ブレーキが効く)
- ブレーキをする時に力が少なくて済む、女性には嬉しいと思います。
- ロータがハブ周辺に着くので、重心が下になり、安定感が増す。
Cons(デメリット)
- 重い。ざっくり言ってしまうと、ブレーキーシューの代わりにローターになるため。ロータは鉄板なので、リムのブレーキシューと比べて、200g以上は重い。
- リムよりもパーツが高価。初期費用が多めにかかる。
- 輪行が面倒 (ローターの保護とブレーキのケアが必要。)
- ダンシングの時、ローターがブレーキパッドをかすめる。おそらくパッドとローターのクリアランスが狭いため。
- メンテナンスも難しい。特にオイル交換。
- ブレーキパッドの寿命が短い。3000kmくらいでパッドがなくなる。
ブレーキパッドの入手性が悪い。←改善しました (2023/9/16 update)
その他
誤解を招く言い方になりますが、晴天時、リムとディスクブレーキでブレーキの効きは、あまり変わらない。
リムブレーキとディスクブレーキの違いは、少ない力でブレーキが出来ること。なので、ディスクブレーキだと少ない力で減速できるので、手信号も出しやすい。リムブレーキだと、ガッツリ握らないと減速しないので、ちょっと軽くバランスを崩したりするので、手信号に苦手意識がありました。
リムのロードバイクに乗っていた自分が体感したこと。
ローターがつくことで、重量が増えます。ローターが付く場所は、ハブの横に付くので、重心が低くなる。左側に付くので、バランスが少しズレます。小さなことなんですが、ディスクブレーキのロードバイクの大きな違い。乗り始めた頃、違和感を感じて、慣れるのに1週間位かかりました。
ディスクブレーキのパッドの入手性について。
シマノが供給不足を起こしていて、ブレーキパッドの入手性が非常に悪いです。ショップがやっているYoutubeでも半年くらいは待つと言っていました。パッドの形状が各社、各モデル違うようで、リムブレーキのように統一した規格で作られていないので、多種類のパッドが売られています。なので、シマノのロードバイクで使えるパッドの種類が少なすぎて、他社でも在庫不足になっています…。(2021年7月2日現在)
補足
制動力(ブレーキの効き)
リムブレーキとディスクブレーキのブレーキのかかり方をグラフにしてみました。

ディスクブレーキの方がブレーキの効き始めは速いですが、思いっきりブレーキをした時の効きは、あまり違いが感じません。
リムブレーキとディスクブレーキの重量差は、以下の記事で書いていますので、ご興味があれば是非読んで頂けると嬉しいです。
価格
ディスクブレーキとリムブレーキのコンポ一式の値段があったので、貼っておきます。以下、ワイズオンラインの価格です。
- リム(R8000):77,000円
- ディスク(R8020):100,000円


差額は、23,000円。機械式よりもローターの分で値段も重量も重くなります。後は、ディスクブレーキ用のSTIレバーも重量とコストを上げている要因ですかねぇ。ローターで+10,000円。STIレバーで+13,000円。
パッドの消耗具合
アルミリムで運用していたら、パッドの減り方はリムブレーキのほうが少ないですが、カーボンリムで運用したら、ディスクもリムブレーキも代わりません。だいたい3000km走ったら交換です。ただ体重やヒルクライムの頻度で交換距離は変わります。
まとめ
リムブレーキとディスクブレーキを比較して、まとめてみました。
- 制動力(晴れの日): 変わらない
- 制動力(雨の日): ディスクブレーキ
- ブレーキを掛けるのに必要な握力の少なさ:ディスク
- パーツの価格: リムブレーキ
- 軽さ:リムブレーキ
- 輪行のしやすさ:リムブレーキ
こうやってまとめてみると、ディスクブレーキの良い点が雨の日の制動力と必要な握力の少なさだけですね。通勤で雨に乗るには、ディスクが選択肢に入ってきますね。
予算と目的を合わせて、ブレーキを選びの参考になれば、幸いです。
まだディスクブレーキのロードバイクに乗り始めて、1000km程度なので、少しずつ上の情報を更新していこうと思っています。
コメント